storyあらすじ
精神療養施設から“退院”したばかりのアンソニーは、彼を“脱走”させたと思い込んでいるキテレツな相棒、ディグナンによる強盗計画に協力することに。運転担当のボブも仲間に加わり、本屋への強盗を成功させた彼らは、逃亡先のモーテルで掃除係のイネスと出会う。アンソニーはイネスに一目惚れをし、そのことがきっかけでアンソニーとディグナンの仲には亀裂が生じ始める。一度は別れたアンソニーとディグナンだが、大泥棒ヘンリーのもとで、大きな強盗計画に参加することになり……。
精神療養施設から“退院”したばかりのアンソニーは、彼を“脱走”させたと思い込んでいるキテレツな相棒、ディグナンによる強盗計画に協力することに。運転担当のボブも仲間に加わり、本屋への強盗を成功させた彼らは、逃亡先のモーテルで掃除係のイネスと出会う。アンソニーはイネスに一目惚れをし、そのことがきっかけでアンソニーとディグナンの仲には亀裂が生じ始める。一度は別れたアンソニーとディグナンだが、大泥棒ヘンリーのもとで、大きな強盗計画に参加することになり……。
ウェス・アンダーソン監督の商業デビュー作となったクライム・コメディ。テキサス大学オースティン校で、哲学を専攻していた頃に知り合ったオーウェン・ウィルソンとともに制作した13分の短編『Bottle Rocket』が94年のサンダンス映画祭で好評を博し、ジェームズ・L・ブルックス監督らの目に留まる。それから2年後、同じくウィルソン兄弟が主演した完全版としてリメイクされたのが本作。オーウェン、ルークの俳優商業デビュー作でもある。なお、長編版ではウィルソン家の長男、アンドリューも出演している。
1969年5月1日、テキサス州ヒューストンに生まれ。『アンソニーのハッピー・モーテル』(1996)で長編映画の監督デビューを果たす。その後も話題作を撮り続け、2012年の『ムーンライズ・キングダム』は第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出。オープニング作品としても上映され、本作は高い評価を獲得する。2014年の『グランド・ブダペスト・ホテル』は、第64回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映され、銀熊賞をはじめ、多くの賞を受賞。2018年の『犬ヶ島』も、第68回ベルリン国際映画祭のオープニング作品として上映され、銀熊賞を受賞し、第91回アカデミー賞で長編アニメ映画賞にノミネートされた。その後も『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2017)、『アステロイド・シティ』(2023)を監督。Netflixと手を組んで撮られた短編『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』は、第96回アカデミー賞で短編映画賞を受賞し、自身にとっても初となるオスカー受賞となる。