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Introduction作品紹介

『恋のミニスカ ウエポン』D.E.B.S.

Girls, Girls, Girls 映画のなかの女の子たち

監督
アンジェラ・ロビンソン
脚本
アンジェラ・ロビンソン
撮影
M・デヴィッド・ミューレン
出演
サラ・フォスター、ジョーダナ・ブリュースター、ミーガン・グッド、デヴォン青木

storyあらすじ

見た目はスカート姿の女子学生、しかし実は全員が国家防衛エリート集団“D.E.B.S.”の精鋭エージェント。天才的な成績でチームに選ばれたエイミー(サラ・フォスター)は、恋人との関係に悩みながらも任務に当たっていた。ある日、世界的な女犯罪者ルーシー・ダイヤモンド(ジョーダナ・ブリュースター)の動向を探るミッションで、エイミーはルーシー本人と接触。だが任務を超えた親密さが芽生え、次第に二人は惹かれ合っていく。禁断の恋に揺れる中、仲間たちの監視の目と組織の追跡が厳しくなる。エイミーは自分の本当の気持ちを確かめるため、ルーシーと共に行動を選ぶ決意を固める

about Movie本作について

女子高生に偽装した防衛機関“D.E.B.S.”の活動を描き、青春映画とスパイコメディを融合させた独特の世界観を持つ作品。特徴的なのは、アクションやギャグにとどまらず、エイミーとルーシーの同性愛ロマンスが中心に据えられている点で、当時のアメリカ映画では比較的珍しい明るいトーンでLGBTQ+の恋を肯定的に描いた作品として評価された。制服のミニスカートや小道具などポップでカラフルなビジュアルが魅力で、ティーンムービー的な雰囲気も楽しめる。スパイ活動の緊張感と、恋愛や友情の葛藤をユーモラスに絡め、軽快なテンポで展開。公開当初は大ヒットとは言えなかったが、次第にカルト的な人気を獲得し、特に若い女性層やLGBTQ+コミュニティから支持を集めた。独特のガーリー感と遊び心にあふれた隠れた傑作。

about Director監督について

アンジェラ・ロビンソン

1971年アメリカ・イリノイ州生まれの映画監督・脚本家・プロデューサー。LGBTQ+をポジティブに描く作品で知られている。代表作『恋のミニスカ ウエポン』は、自身の短編を基に2005年に長編化され、女性同士の恋愛をポップでコミカルに表現したことで注目を集めた。その後、ディズニー制作、リンジー・ローハン主演の『ハービー/機械じかけのキューピッド』の監督も務め、商業映画でも活躍。テレビシリーズ『Lの世界』や『トゥルーブラッド』、『殺人を無罪にする方法』など人気作品の脚本・演出に携わるなど、多方面で実績を積んでいる。オープンリー・レズビアンであり、自身のアイデンティティを作品に積極的に反映。多様性のあるキャラクター表現とユーモアが彼女の持ち味で、最新作は2017年『ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密』。

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作品情報テキスト/

2005年|アメリカ|カラー|92分 © 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.